2019年9月10日 08:00
黒羽麻璃央がミステリアスな青年を好演「すべてを受け入れるから自由でいられる」
黒羽はそんなナドを演じてみて、感じたことを率直に語った。
「ナド自身、この島が居心地よくなっちゃっている気がします。自由人でいいですよね。僕は、全てを受け入れること自体が、大人になることだと思います。そういうことも含めて自分というか。僕は理想の自分がいて、その人を常に追いかけているんです。憧れがあって、それを手に入れて、他の人から批判を受けても、他人に何か言われても、理想の自分でいたい。自分に嘘というか我慢をしていきたくないなって思ってしまうんです。
我慢することも大人なんですけどね」
本作はナドを始め、個性豊かなキャラクターが物語を彩るが、「私にもこういう悩みがあった」と、自分に似たキャラクターを見つけることが出来る青春ファンタジーだが、黒羽は作品についてこう語った。
「この映画は、ただの青春映画ではなく、ファンタジーの要素も入れつつ、ミステリーも入った映画です。最初、高校生の役のお話が来ていますと聞いた時には、キラキラした学園ものだと思ったんですが、蓋を開けたら全然そんなんじゃなくて。もしかしたら、こういう真面目な作品の学生役は最後かもしれないので。僕の最後の学生姿にも注目していただけたら嬉しいです(笑)」
『いなくなれ、群青』
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撮影/高橋那月、取材・文/若村幸江
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