2021年9月7日 11:30
松尾太陽が未来に向けて紡ぐ“ものがたり”「どれだけ周りに視線を向けられているかを大切にしたい」
――アルバムの制作の過程で、歌への意識が変わったということはありましたか?
歌に対しての姿勢がまた変わってきましたね。「もっとこんなふうにやってみたい」という気持ちが強く出てきたかな、と思っています。
――具体的にどういったことにチャレンジしたいと……?
レコーディングでとにかくいろんな手数を多く出してみるとかもそうですし、あと、定期的にボイストレーニングに通っているんですけど、何かしら歌だったり、音楽だったりに触れる機会は増えてきています。
歌に対して貪欲になってきているのかな、と思うと、ちょっと嬉しい気持ちではありますね。
さまざまな世界観が編み出す「ものがたり」
――アルバムのタイトルが「ものがたり」ということで、歌詞や曲を聴いていても、ひとつひとつが短編小説のような雰囲気があるように感じたんですが、歌に出てくる人物像で自分に近いな、と思う曲はありますか?
ほとんど僕自身の歌の表現でやらせてもらっている感じはありますね。ただ「マンションA棟」は歌詞が女性目線なので、そこはわりとキャラクターになりきって歌っています。
――なるほど。自分に価値観が近いな、という部分だとどの曲になるんでしょうか。