2021年9月7日 11:30
松尾太陽が未来に向けて紡ぐ“ものがたり”「どれだけ周りに視線を向けられているかを大切にしたい」
自分のことばっかり考えていると、周りが見えなくなる。そういうときに見落としている部分ってすごくたくさんあると思うんです。で、周りを見て、自分がその人に対してどういうアクションが取れるのか、って考えるのが優しさなのかな。だからあえて何も触れないっていう場合もある。別に触れるのが全てじゃないから。
やっぱり、自分自身のことで精いっぱいになっている人ってそういうのが出てこない。僕がそうなんですよね、余裕がない。
――そういうふうに考えるようになったきっかけってあるんですか?
今、通っているボイストレーニングの先生に注意されたことですかね。
――へえ!
自分のことしか考えていなくて、すぐに視界が狭くなるんですよね、僕の場合。
もっと全方位を見なさい、労をねぎらいなさい、って言われて。
――ボイトレでそういうことも指摘されるんですね。
その先生が「心技体」をすごく大切にしていらっしゃる方なので、心の余裕がどれだけあるかが歌声にも響く、って。僕自身、それはすごく分かるんです。昔、地方のライブで寝坊して新幹線を乗り過ごしてしまったことがあるんですけど、本当に気持ちがブルーになってしまって。