2022年1月24日 10:00
【ライブレポート】水樹奈々、841日分の想いが詰まった有観客公演「最高に弾けられる幸せな時間を作っていきたい」
で幕を開けた。ステージ2階に姿を現し、超ハイトーンのファルセットで颯爽と歌い出す。
2012年のリリース時は、どこでブレスをしているのかと思うほどの爆走感が驚きだったが、その後、激しく速い路線はさらにエスカレート。相対的に「今となってはかわいいもの(笑)」と水樹が言う曲になり、この日も熱は込めながら余裕を感じさせた。序盤は以後も、炎が噴き上がる演出が定番の「ETERNAL BLAZE」などロックチューンをたたみ込みつつ、ヴォーカルは伸びやか。軽く投げても剛速球がバシバシ来る感じだ。
「じっくりお届けするバラードゾーンがあってもいいんじゃないかとか、いろいろ考えたんです。でも、攻めてこそ水樹奈々のライブ!しかも841日分の想いが詰まっていたら、飛ばしていかなきゃいけないでしょう!」
MCで高揚気味に話した水樹。
手練れのベテランミュージシャンを揃えたバックバンド・Cherry Boysの重厚なサウンドに乗り、巨大なさいたまスーパーアリーナの奥の席にまでグイグイ迫ってくるような歌を聴かせる。その中で《なんでなんでなんでなんでなんで》と繰り返す「glitch」など、歌詞の情感もしっかり伝えていた。