2022年1月11日 18:00
【対談:岸谷香×和田唱 前編】「ピンと来たんですよ。唱くんとだったら、お互いに楽しみながら、いいものができるんじゃないかなって」
岸谷いえいえ。
和田当時、女性バンドのボーカリストがメロディラインを作るケースって、そんなに多くなかったんですよ。作詞する人はたくさんいましたが、作曲する人はそんなにいなかったので、香さん、なんて音楽的な人なんだろうと驚いたことを覚えていますね。
岸谷今でこそ、バンドをやっている女の子はたくさんいるけれど、昔はいなかったよね。唱くんが学校のころって、クラスでバンドやっている女の子はいた?
和田いや、全然いない。
岸谷私は中学のころ、軽音楽部だったんですが、男の子が持っている機材を見て、「あっ、エフェクターだ」って言ったら、「女の子が“エフェクター”って言った!」って珍しがられました(笑)。そういう世代なのかもしれないですね。
和田今でこそ、香さんがギターや機材が大好きだということをよく知っていますが、最初にちゃんとお話した時はちょっと新鮮でしたよ(笑)。
共作を経たことで、より仲良くなったという感覚はありました(和田)
――話が遡りますが、会う前の時点で、和田さんは岸谷さんをどう認識していたんですか?
和田TRICERATOPSがデビューしたのがプリンセス プリンセスが解散した翌年で。