2022年4月25日 18:00
渋谷の一画を丸々借り切り! 渡辺謙&伊藤英明が『TOKYO VICE』ハリウッド式撮影の裏側を語る
伊藤英語の台本にしても、日本語に翻訳されると生っぽくなくなるので、謙さんが訳のアイデアを出してくれて、とても助かりました。
渡辺謙
――1年半ほど前に東京・渋谷でのロケのニュースを耳にしましたが、コロナ禍での撮影は困難も多かったと思いますが、どうだったのでしょう?
渡辺クランクインしたときは、まだマスク着用の必要もなく、PCR検査もされなかったコロナ禍の最初の時期でした。
伊藤その後、半年くらい撮影が止まったんですよね。
渡辺そうそう、それで再開してからが大変だったね。僕らを含めて、撮影の中枢にいる人間は3日に一度はPCR検査を受けていた。幸い、陽性者の数はそんなに多くなく、撮影自体が止まることはなかったけれど。俳優組合の規定で、感染者が出ると撮影を止めざるをえないし、僕らの代わりもいないので感染すると本当に撮影がストップしてしまう。なので撮影期間は人とも会わず、撮影のことだけに集中して生活をしていました。
伊藤僕もそうですね。現場に入ると、ゾーンに分けられていて、接触してもよいスタッフと接触してはいけないスタッフが厳しく分けられていました。撮影前には抗原検査とPCR検査を受け、現場に入るときもさらに検査を受ける。