2019年7月5日 07:00
現場にはカメラとVRゴーグル!? 超実写版『ライオン・キング』は“どこ”で撮影されたのか?
実際にカメラがまわる前に試行錯誤や選択が繰り返された。
しかし、『ライオン・キング』でファヴロー監督はカメラを持ち込み、ファインダーを覗きこみながら、どのアングルで、どのぐらいの長さを撮影するのか決めていったようだ。どこで?ライオンが暮らすジャングルで?いや、VR技術を使った“デジタルの世界”の中でだ。撮影現場にはVRのヘッドセットが用意され、ファヴロー監督と撮影監督はゴーグルをかけて、アニメーターたちが作成した“ジャングルブックの世界”に入り込んで撮影プランを練った。ファヴロー監督は「これをやっている理由は、アニメーション映画に実写の感覚をもたらせるためです。本物のクルーが入り込み、アニメーション映画と接し合いながら、撮影現場でやるようなカメラに関するすべての決定を下します。机に座りキーボードを叩いてカメラの動きをプログラミングするのではなくてね」と説明する。
「ここで使っているのはマルチプレイヤー用のVRゲームで、それで僕らは映画を作っているんだ。
VRでリアルタイムに起きていることをすべて見ることができる。ビデオゲームのようにすべてが最適化され、簡易化されるけど、照明と十分なディテールがあるから、(自分たちがそこでやりたい)