市川團子『天守物語』で玉三郎と本格共演 「食らいついて、たくさん学びたい」
と決意を新たにする。
また、「祖父は熱量を絶やしたことのない人。カリスマで、どんどん前に進んでいく感じが格好いいですし、パワフルなところが好きです。役の解釈とか、生前に聞いておきたかったこともたくさんありますし、指導を受けたいなと思うこともあります」と昨年9月に亡くなった祖父に思いを馳せた。
玉三郎とは、『女暫』(2013年)、『助六由縁江戸桜』(2022年)に続いて、同じ舞台に立つが、相手役としての共演は初めて。「自分の中の勝手な印象かもしれませんが」と前置きし、「心で何を思うかという、すごく感情を大事にされていらっしゃる方だと思います。作家に対するリスペクトがあり、セリフを非常に大事にされている」と敬意を示す。
最近では、玉三郎が出演した『吉野川』『源氏物語』を観劇したといい、「台詞や動きの一つひとつから、感情のイメージを強く受けました。
その日その日で、溢れてくる感情を大切になさっているのかなと思います」と、自身の視点で解釈。「ガッツリお芝居をさせていただくのは初めて。これまで澤瀉屋のお芝居に出させていただくのが中心でしたが、初めて違う家の方とお芝居をさせていただくことで、食らいついていきつつ、たくさん学ばせていただきたい」