the dadadadys、最高のロックをぶち上げた『EP RELEASE TOUR』東京公演をレポート
だって、これは君に歌うために持ってきたんだもん」と言って「拝啓」を始める。文字通りジェットコースターのような2ビートにフロアが揺れ、コーラスを歌う声が溢れ出す。「俺は未来永劫信じてる、こんな日が続くと。だから歌ってみた」。そう叫んだ小池はステージを下り、フロアの中に分け入っていく。ソファの上に立って歌う小池も、そこに群がるオーディエンスも、全員がこのライブの当事者にして首謀者。「ひとつになっている」とかの言葉では言い足りない、共犯者のような空気がLOFTに漂っていく。
「『憂さ晴らせ♪ EP RELEASE TOUR』ですが、それを聴いて来ているみなさんは、紛れもなく、世間から逸れた、イカれたセンスの持ち主です。
俺はそんな、イカれた最高のセンスを持つみなさんが大好きです」というMCで拍手を浴びると、終盤では「じゃじゃ馬にさせないで」のカバーを皮切りに、ヒップホップテイストの「らぶりありてぃ」に丁寧なミドルチューン「忘れた」と振り幅の大きな楽曲を投下。「不透明恋愛」に当然のようにシンガロングが巻き起こった「高層ビルと人工衛星」といったteto時代の名曲を経て、『憂さ晴らせ♪ EP』収録の「しゃらら」