『劇映画 孤独のグルメ』40年越しのタッグが実現した松重豊×甲本ヒロトSP対談公開
さらに、甲本は曲作りについて、その時出てきたものをそのままバンドでやるというスタイルのため、普段はリクエストされても〈答えられない〉としている。ただ、今回松重からのラブレターを受けた時には、「“特別”っていう時がある。今回が“特別”だった。『あぁ。“特別”な時が来た』と思ってやってみた」と当時を振り返った。
この話を受けた松重は「めちゃめちゃいいのが出来た」と嬉しそうに話しつつも、「40年の付き合いがあってからこそだから、これを機会にヒロト君に曲を頼まないで下さいよ(笑)」とお茶目に注意を促した。
作品にちなんで「ハングリー」についてふたりに話を聞くと、松重は「何かを渇望していて、何かを掴みたいと模索し続けている。この気持ちは消えることはないです」と話し、甲本は「ロックンロールのハングリーは、何かが足りないという“飢餓感”。
映画作る人も同じこと共感できると思う。今回の映画は(“腹が減った”というテーマと)両方がある。だから僕もあんな歌作る気になったよ」と、熱い考えを静かに語った。
対談中、松重が監督として、真剣に作品について語る様子を目の当たりにした甲本が「ちゃんとしとるな」と言うと、松重も「昔はちゃんとしてなかったのにな。