Laura day romance、『合歓る - walls』リリースインタビュー「今回は振り幅がすごいので、その分一曲一曲のパワーがある」
Text:石角友香Photo:るなこさかい
2024年後半は二作のシングル「渚で会いましょう」と「Amber blue」をリリース。それ以前のシングルでのバンドのスタンスにも通じる、日常を通して本質的な生き方を綴る楽曲とは異なり、捉え方の自由度が高い物語へと、アレンジも含め一歩進んだ印象を持ったリスナーも多いはず。それは、約3年ぶりとなるフルアルバム『合歓る - walls』につながる序章だったのだ。
内外のインディポップやフォークミュージック、オルタナティブと共振しつつ、もはや容易にリファレンスを言い当てることが不可能かつ無意味に感じられるアレンジも含め、バンドに抱かれるイメージを更新しそうな本作。また、リリース後の4月には東京にて初のホール公演、大阪ではこちらも初の野外公演を実施する。作家性を強めながらポップミュージックの可能性も拡大する彼らに、ニューアルバムを軸に話を聞いた。
――アルバムを初めて聴いたときに映像的というより映画的なアルバムだと思いました。構成もアルバムの全体像も振り切った方向に行くんだとすごくアガったんですよ。
鈴木迅(g)(笑)。一番いいっすね、アガってもらえるの。