2021年10月22日 12:00
稲葉友×大鶴佐助×泉澤祐希「観たらきっと何年も会ってない誰かを思い出す」
演じる人によって形が変わる本だと思う
――リモートでもうコミュニケーションをとっているんですね。
稲葉そうですね。ここ1ヶ月くらいはよくこの3人でグループ通話をしながら本についての話をしたり。泉澤そのときの佐助くんの感じがめっちゃ好きなんですよ。ボトルのままワイン飲んでて(笑)。
稲葉そう。リモート画面越しに海賊がいる(笑)。
大鶴あの場なら許されるかと思って(笑)。
稲葉わりとゆるい感じでやってて。稽古場でもないし、演出家もいないし。毎回、何を話そうと決めるわけでもなく。プライベートの話になったらプライベートの話でいいし、本の話になったら本の話でもいいし。むしろ酒がちょっと入ってるくらいの方が会話の調子もいいっていう。
泉澤そのときに改めて思ったんですけど、稲葉くんは圧倒的なトーク力がある。頭の回転が速いんですよ。戯曲の読み解き方も、稲葉くん独特の視点から理論立てて説明してくれるから、すごくよくわかる。
演出家がいない分、今回はそういうディスカッションをいっぱいしていくことになるだろうから、頼りにしています。
稲葉そうやって改めて言われると恥ずかしいね。
――本読みをやってみて感じたこの戯曲の面白さについて聞かせてください。