2021年6月20日 12:00
【おとな向け映画ガイド】時空を超えるファンタジー2本、あの世界的SF小説を初映画化『夏への扉』、消えたバレンタインデー『1秒先の彼女』をご紹介。
その7月7日に起きた珍事。時にまつわる、ファンタジックなラブコメです。
丸1日をなくしたという主人公、シャオチーさんのキャラクターが笑えます。子どものころからせっかちというか、ダンスも水泳も、映画を観て笑うタイミングも、人よりワンテンポ早い。記念写真は目をつむったものしかありません。職場は郵便局の窓口。30歳を前にした彼女のまわりはセクハラでいっぱいです。郵便局にやってくるお客もさまざま。
なかには、毎日のようにやってきて、切手を1枚だけ買い、彼女の目の前で封筒に貼って差し出す風変りな青年とか。そんな客のなかで、バレンタインデーを前に彼女をデートに誘う男性が現れますが……。
シャオチーを演じているリー・ペイユーがなんとも魅力的です。物語が進むうちにどんどん素敵にみえてくる女優さん。役柄もそれが活きています。明るいキャラクターでMCとしても人気だそうです。
ストーリーは台湾 チェン・ユーシュン監督のオリジナル。金馬奨では、作品賞の他に、監督、脚本、編集、視覚効果賞も獲得しています。
多くは説明しませんが、「視覚効果賞」はものすごく納得できます。『TENET テネット』とか、いくつかのファンタジックな映像を思い出します。