2019年7月16日 16:44
ウッディたちオモチャの感覚を五感で体験! 『トイ・ストーリー4』4DX
これは『トイ・ストーリー』シリーズは基本的にファミリームービーであり、老若男女すべての人に優しくあるべきという当然の理由がひとつあるとして、もうひとつ、今回の物語がこれまで以上に繊細なテーマを扱っているから、という理由が大きいように思われる。
というのも、今回の『4』では、ウッディをいつも以上にオモチャとしてだけなくひとりの人格として描いていて、ウッディが“人生の決断”と向かい合うというヒューマンドラマの側面が強いのだ。過去作以上に大人の胸に迫る仕上がりであり、4DX効果も物語に寄り添う演出になっているのである。
もうひとつ、『トイ・ストーリー』ならではの演出が、“オモチャは人間が見ているところでは動いてはいけない”という本シリーズ共通のルールに合わせたアプローチ。オモチャたちが動きを止めると、4DXのエフェクトもスイッチが切れたように一旦休止するのである。つまり『トイ・ストーリー4』の4DXは、ウッディたちオモチャの感覚を、そのまま体験できるように設計されているのだ。
シリーズで最も大胆で、切なくて感動的なテーマに踏み込んだ『トイ・ストーリー4』の物語を五感で味わうためにも、ぜひ4DXバージョンを試していただきたいものである。
取材・文:村山章
『トイ・ストーリー4』
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