くらし情報『色とりどりの、狂言建ての六月歌舞伎座公演が開幕』

2021年6月3日 07:00

色とりどりの、狂言建ての六月歌舞伎座公演が開幕

『六月大歌舞伎』


初夏の訪れを目前に、古典歌舞伎から新たに上演される作品、時代ものから世話物、舞踊劇と、色とりどりの狂言建ての歌舞伎座。今月も三部制となっている。

第一部の一幕目は『御摂勧進帳』。兄頼朝と不和になり、都を落ち行く源義経は、武蔵坊弁慶らとともに山伏に姿を変えて奥州平泉を目指す。一行は安宅の関で関守の富樫左衛門と斎藤次祐家らの詮議を受けるが、弁慶の忠義心に心打たれた富樫は義経一行と見破りながらも通過を許す。だが斎藤次の疑いは晴れないままだ。さて一行はどうなるのか。

弁慶が番卒の首を次々と天水桶に投げ込み、金剛杖で芋を洗うような演技から、通称「芋洗い勧進帳」とも呼ばれる。
江戸歌舞伎の気分にあふれた一幕。

もう一幕は『夕顔棚』。田舎の百姓家。旧盆の夕暮れ、軒先には美しい夕顔の花が咲いている。湯上がりの夕涼みを楽しむ爺と婆とふたりで酒を酌み交わしていると、盆踊りの唄が聞こえてくる。実は盆踊りが催されるのは久しぶりのこと。その唄に耳を傾けるうち、ふたりは昔を思い出す。

昭和26(1951)年に歌舞伎座で初演された清元の舞踊。
厳しい状況を生きる現代の私たちに優しく語りかける一幕。

第二部は『桜姫東文章』下の巻。

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