風間杜夫、シリーズ8作目のひとり芝居で動き回り歌いまくる。その軽やかさに刮目せよ!
それがまた来年やろうとか言っているうちに、あっという間に第5部まで続いて。そのときに主人公が60歳を過ぎたので一旦封印したんですが、別のひとり芝居の三部作を水谷さんとやっているときに、「牛山明はどうしているだろうね」という話になって。それで水谷さんに「ちょっと書いてよ」と言ったところ、『帰ってきたカラオケマン』として、70歳を過ぎた牛山明が帰ってきて、今、3本目を迎えているというわけです。水谷さんとは、どんどんやっていこうという話はしているんですけどね。80歳、90歳と、命ある限り、体が動く限り、続けていこうと。
──膨大なセリフを覚え、見えない相手と芝居をするひとり芝居の大変さについては、ご苦労はありませんか。
ずっと続けてきているから、セリフを覚えるコツもだんだん身についてきました。スタッフも大半が第1部から変わっていないので、のびのび稽古ができますし。
そうするといろいろアイデアも出てきて、くだらないことをやっている中で、本番に採用されるものもいくつか出てくるんですね。脚本について、「ここはこうしたほうが歯切れが良くなるんじゃないか」とか、意見も気楽に言えますし。苦労よりも楽しいことのほうが多いんです。