2020年7月2日 12:00
『呪怨』がNetflixで新生。描かれるのは“生々しい恐怖”
だから今回も登場人物が年をとるわけですよね。その時に、生きていく中で“擦り切れていく”感じが観る人の中にちゃんと残っていれば、時間が流れていく感じだったり、時代の変化はちゃんと伝えられるんだろうなと。
――このシリーズでは人間の“怨念”が重要な位置を占めています。つまり、シリーズを突き詰めていくと恐怖描写よりも、人間ドラマが中心になると思うのですが、本シリーズも人間の心理や変化が重要な位置を占めていますね。
三宅監督今回の脚本の面白さであり、また僕にとって難しさでもあったのは、人がこんなこと言うってどういう状況なのかな? 俺がもし俳優だとしてこのセリフ言えんのかな?」という要素の多さでした。想像力を駆使しないとすぐウソになってしまうような、すごく「強いホン」でした。ただ、どの役者も素晴らしかったです。彼らのおかげで、人間の“底知れなさ”だったり、人間の醜さだったりが、僕の想像をはるかに超えて立体的に立ち上がってくれたように思います。
――本作はこれまで『呪怨』のやってきたことを引き継ぎつつ、新しい要素、三宅監督の視点、続きが気になるドキドキ感が混ざり合った超個性的なシリーズになった気がします。