くらし情報『『没後300年記念 英一蝶
―風流才子、浮き世を写す―』レポート 風流にして才気あふれる絵師の多彩な画業と波乱の生涯をたどる』

『没後300年記念 英一蝶
―風流才子、浮き世を写す―』レポート 風流にして才気あふれる絵師の多彩な画業と波乱の生涯をたどる

信仰に関わる作品は、堅実な描写が特徴だという。

『没後300年記念 英一蝶
―風流才子、浮き世を写す―』レポート 風流にして才気あふれる絵師の多彩な画業と波乱の生涯をたどる

第2章展示風景手前:英一蝶《神馬図額》一面1699(元禄12)年頃東京・稲根神社(通期展示)
当時の島流しは原則として終身刑だったが、一蝶は強運の人だった。将軍の代替わりにより58歳で恩赦となり、無事に江戸に戻って、画名も英一蝶と改めた。島での生活や恩赦の知らせが夢か現実かと思い悩む心情を、中国の思想家・荘子の「胡蝶(こちょう)の夢」の説話になぞらえ、「蝶」の一字をとったのだという。これにより、代表作の重要文化財《布晒舞図》(展示期間:10/16~11/10)など、配流中に生み出された作品は「島一蝶」と呼ばれるようになった。


『没後300年記念 英一蝶
―風流才子、浮き世を写す―』レポート 風流にして才気あふれる絵師の多彩な画業と波乱の生涯をたどる

第3章展示風景英一蝶《田園風俗図屛風》六曲一双サントリー美術館(展示期間:9/18~10/14)
第3章「英一蝶時代」の作品からは、一蝶が晩年の15年にますます精力的に画業に邁進したことがうかがえる。「戯画(風俗画)を事とせず」と宣言したこともあってか、狩野派の画法を守った花鳥画や風景画、古典的な物語絵などを多く手がける一方、それでも絶えない風俗画の依頼に応えて、《雨宿り図屛風》や《田園風俗図屛風》などの傑作も残している。

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