2021年5月14日 11:00
『The Last 5 Years』木村達成×水田航生×平間壮一 自分以外の“ジェイミー”はあまり見たくない?!
撮影:源賀津己
2002年のオフ・ブロードウェイ初演以降、再演を重ね、2014年には映画化もされた人気ミュージカル『The Last 5 Years』。ニューヨークに住む俳優の卵のキャシーと、成功し始めた小説家のジェイミーのカップルが、出会い、結婚し、別れを選ぶまでの5年間を、それぞれ真逆の時間軸から描く。そこでジェイミー役の木村達成、水田航生、平間壮一の3人に、作品にかける想いを聞いた。
観る者をグッと引き寄せる共感力
――世界中で愛される名作ですが、その魅力はどんなところにあると思いますか?
平間やっぱり一番は曲の素晴らしさだと思います。物語としては結構ビターな内容ですが、人間の愛おしさであったり、寂しさであったりを、音楽の力でポップに表現している。そこがこの作品の魅力かなと思います。
木村男女で起こり得ることって、人種とかに関係なく、誰もが共感出来るものだと思うんです。そんなところがお客さんの心をグッと作品に引き寄せる、前のめりにさせるスパイスのひとつではないかなと思います。
水田この作品を通して思うのが、人って完璧じゃないなということ。人間が絶対に持っているエゴだったり、嫉妬心だったり、浮気心だったり……。