2021年12月20日 19:20
【ライブレポート】川崎鷹也、名曲「魔法の絨毯」などバンド編成で披露「誇りを持って歌い続けたい」
歌を歌うことが自分にとって何を意味するのか――そのことを今この瞬間も探しながら歌っているのだろう。その姿に、川崎鷹也というひとりのシンガーソングライターの真実を見たような気がした。同時に、彼がいかにライブという場所を大切にしているかが伝わってきた。
「ライブは本当に楽しいですね。ステージで何を表現するか、伝えられるかっていうのがミュージシャンとして最も必要なことなのかなと思います。でもちょっと前まではお客さん全然いなかったんです。今でもお客さんいるかなって不安で怖くて……。
だから今日この場所は、最高の景色です」
川崎鷹也の存在を知らしめた名曲「魔法の絨毯」をバンドとともに披露した。本編ラスト3曲は「君の為のキミノウタ」「幸せあれ」「ほろ酔いラブソング」と、目の前のオーディエンスに目一杯の感謝を伝えるように歌い切った。
「あなたたち一人ひとりが川崎鷹也を応援していて良かったと胸を張って言えるように、誇りを持って歌い続けたいと思います」
アンコール最後の曲前に発した彼の言葉をその場にいる誰もが信じたはずだ。なぜなら彼は、いつもそうやって歌い続けて今ここにいるのだから。