2019年9月24日 14:30
『天気の子』4DXで見事に表現された帆高と陽菜の心理描写
4DXならではと感じたのは、クライマックス近くで夏の東京に雪が降る場面で、ちゃんと客席にも雪が降ってくる演出。もちろん帆高や陽菜が空を舞うシーンの浮遊感は4DXが得意とするところで、4DXバージョンの発表とあわせて公開された新ビジュアルのポスターデザインが帆高と陽菜が空で手をつなぎ合っているシーンなのも納得だ。
そして芸の細やかさを感じるのが、4DXの振動エフェクトを使った心理描写。心臓の鼓動やわずか一瞬のシーンの電車の揺れを観客にも実際に感じさせることで、帆高や陽菜のさりげない心の動きを伝えてくれている。すでに『天気の子』の観客動員数は950万人。リピーターも多い作品だけに、新たな発見や気づきを与えてくれる4DXバージョンは、初見の人にとっても再見したいファンにとっても無視できない選択肢になるに違いない。
取材・文:村山章
『天気の子』
9月27日(金)から、全国4DX劇場にて開始
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