2021年8月12日 12:00
『三人吉三』がハードボイルド現代劇に! KAAT『湊横濱荒狗挽歌』シライケイタ×玉城裕規インタビュー
とおっしゃっていましたもんね。カオスにして無秩序、そこに意味なんて一切ないアウトローならではの「美学」が炸裂しているというか。僕はお酒を飲んで、自分という人間を一度「腐らせて」みようかなって。台本を拝読したら「お酒に頼った役づくり間違ってたわ」って軌道修正するかもしれませんけど(笑)
猛獣だらけのキャスト陣
──シライさんは『BIRTH』をご覧になって、玉城さんのお芝居にどんな印象を抱かれたのでしょうか?
シライ僕が10年前に演じたユウジって役を、玉城くんがWキャストで演じていたんですね。それもあって興味深く拝見していたんですが……「変な俳優だなぁ」って。
玉城あはは(爆笑)! 経験を重ねた先輩の役者さん、ベテランの演出家さんから特にそう言われます。
シライもちろんいい意味で、ですよ?「おもしろい役者だなぁ」って。「どういう演技してんだ?」と不思議で目が離せなかった。
玉城くんはストレートの球を投げているつもりでも、観客からすると変化球が飛んでくるような感覚を受けるといいますか。そこから興味を持って、今回の和尚吉三をオファーしました。
玉城嬉しい! でも『BIRTH』で変化球を投げたつもりはなかったですね(笑)。