2021年4月16日 07:00
永田崇人が『カラフラブル』で示す心境の変化「売れたいというより、強靭になりたい」
監督から「あなたの出世作にしてみせます」と言ってもらいました
そんなふうに役を捉えられるようになったのは、『カラフラブル』の監督を務める熊坂出との出会いが大きかった。
「去年の8月に熊坂さんのワークショップに参加したんですよ。それが"セルフコンパッション"という、あるがままの自分を受け入れるという内容で。自己肯定感を上げる話をたくさん聞いたんです。そこでちょっと救われたというか。自分の中にあった苦しみがなくなった感じはありました。」
熊坂出は、『おじカワ』をはじめ、2017年版『きみはペット』(フジテレビ系)でもメイン監督を務め、同作で第34回ATP賞テレビグランプリテレビドラマ部門奨励賞を受賞した気鋭の監督。初めてタッグを組むにあたり、永田は熊坂から痺れるような言葉をもらった。
「『このドラマをあなたの出世作にしてみせます』と言ってくれて。
その言葉はすごくうれしかったですね。」
そんな激励に演技で応えたい。熱い想いをぶつけたのが、第3話の周と対峙するシーンだ。
「熊坂さんはずっと『自由に、大胆に』とおっしゃっていて。そのシーンも広いスタジオだったんですけど、『カメラとか気にせず、全部好きに使っていいから』と。