2021年3月10日 07:00
さくらしめじ、最後の10代での成長「大切な人に会いにくい今、『ボタン』のように人と人とをつなげたい」
――お2人の成長と共に、新たに見えてきたものがあったんですね。
彪我当時は「ちょっとまだ好きかどうかわからないけど、これは恋なのかな?」っていう、芽生えたばかりの感情に戸惑う、甘酸っぱい曲だと思っていたんです。でも今回は、失恋って見方もできるんじゃないかって話になりました。そういう新たな視点からこの曲を見つめ直すことによって、同じ曲なのに全く違う曲を制作しているようで、楽しく新鮮な気分で作業が進められました。因みにMVも、今回の解釈で新しくつくりました。
――歌い方も、大人っぽくなっていました。
雅功アハハ、改めて歌うからには、やはり成長を少しでも見せたかったんです。歌もギターもひと工夫してレコーディングしました。
――ギターの工夫は、主にどんなところを?
彪我アコギってやっぱり、いろんな表現ができます。それらを引き出すため、優しく弾いたり、強く弾いたり……ギターの繊細な表情を意識してレコーディングしました。
雅功ただ僕らは今回、たまたま『きみでした』の解釈を失恋という形に収めましたが、すべての人に失恋曲として聴いてほしいとは思っていません。僕らは今回、アコースティックバージョンを作るうえで、1つの曲でもいろんな考え方ができるっていう可能性に気づけて、それがとても大きな発見だったんです。