2020年4月13日 08:00
「ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展」2020年7月4日(土)から開催!
さらに、最新の科学技術を通して医学的な知識やミイラ作りの過程、色やかたちに対する人びとの美意識などを解き明かしていきます。
ミイラのCTスキャン成果を世界初公開
注目したいのは、世界初公開となる、本展出品のミイラを使ったCTスキャンの研究成果。完全に布で包まれた非常に良好な状態の、人間のミイラ3体と動物のミイラ1体を選び、最先端の技術を用いた詳細な調査が行われています。
棺の立体展示
さらに、「アメンヘテプの棺」や「ホルの外棺」など、12点の棺を立体展示。死者のミイラを物的かつ呪術的に保護するために製作され、墓に収められた棺の数々には、多くの神々や死者の安寧を願う呪文が記されています。
その他、様々なスタイルの石碑や遺物をはじめ、呪術的な意味を込めて作られた宝飾品などの副葬品、ヨーロッパの旅行者や調査団による遺跡のスケッチや写真なども展示。現在ライデン国立古代博物館が行っている発掘調査の様子を映し出した映像や、出土品も紹介する。装飾や神々の姿、呪文の変化などを比較することで、人々と来世の関わりの移り変わりを浮き彫りに。また、その彩色技術や製作法、文字の書体などを通じ、近年大きく進展している棺の研究の最新プロジェクトも紹介。