日本酒ブームの今、知っておきたい! 加賀の銘酒「常きげん」の蔵元で学ぶ日本酒の仕込み
1819年創業の伝統の地酒は世界に認められる味
鹿野酒造の創業は、文政2年(1819年)。霊峰白山の伏水流が湧き出た「白水の井戸」の水、自社の田んぼで作ったお米、この二つを使って、杜氏が精魂こめて造ったお酒が「常きげん」です。
日本のみならず世界からも認められている「常きげん」。純米大吟醸「キス オブ ファイア」は、2005年にルイ・ヴィトン日本法人のニューイヤーパーティで、日本酒として初めて乾杯酒になったほか、2012年には山伸弥教授らのノーベル賞受賞ナイトキャップパーティでも使われています。
「吟醸」と「大吟醸」の違い、日本酒の三段仕込みとは?
日本酒はその呼び方で、原材料がわかります。まず、「純米」とつけば、お米と米麹のみで造られたお酒。つかなければ、醸造用アルコールが加わったお酒です。「吟醸」と「大吟醸」は、お米の精米度合いの違い。「吟醸」は精米度合いが60%以下、50%以下に削られたものだと「大吟醸」となります。お米は精米するほど雑味のない味に仕上がります。
日本酒は、酒母に麹・蒸し米・仕込み水を入れて発酵させた醪(もろみ)を絞ったもの。この、麹・蒸し米・仕込み水を3回に分けて入れる三段仕込みが一般的な日本酒の造り方。