節電にもつながる?意外と知らない電気料金に関する単位を解説します!
どちらも、電圧を変換させたり、電流を安定させたりするために必要な機器です。しかし、コイルやコンデンサがあることで、ここで消費されるムダな電力が発生してしまうのです。一般家庭では、それほど大きな無効電力が発生することはありません。しかし、工場や企業の大型施設などになると、安定して電力を供給するためには高い電圧が必要であり、コイルやコンデンサの果たす役割は大きくなります。それにともなって、発生する無効電力も大きくなるのです。無効電力が大きくなれば、それだけ多くの電力を供給しなければならず、電力会社にとっては大きな負担となります。しかし無効電力は、実は、適切な設備があれば減少させることが可能です。ただし、その設備は性質上、電力の末端、つまり工場や企業の施設に設置する必要があります。
そこで電力会社では、工場や会社側が無効電力を低減する設備を設置してくれれば、その負担額として、電気の基本料金を安くする措置を行っています。これは大規模な施設に限ったことであり、一般家庭で基本料金が安くなることはありません。しかし、消費電力には仕事をしない無効電力があること、電気料金は無効電力を除外したうえで請求されていることは、知っておくと便利です。