PCに溜めた恥ずかしいデータ…自分の死後はどうなる?
委任されたこと、データを削除する権限があることを明確にするためです。これがないと、権限がある・ないでトラブルになります。
(2)遺族との事前の協議
契約書及び委任状を作成したら、そのことを遺族に話しておくと、トラブルをよりよく回避できます。「自分が死んだら、Bさんがコンピューターの処分をしてくれるから」と話しておけば、データの削除もスムーズになります。
(3)データの一定期間の保管
また、一定期間は、データを保管しておくべきです。そのことを、契約書にも記載しておくのがよいと思います。相続でもめたときに、「あのとき削除したデータに何かあったかも知れない」という話になると、紛争に巻き込まれる可能性があるからです。
(2)(3)まで行うことは、事実上難しい場合も多いと思います。
特に(2)については、家族に『実は、卑猥な画像をため込んでいて……』という話はしづらいと考えられます。
とはいえ、ぼやかして『色々と整理してもらう』と曖昧な話をすると、(3)で懸念したような事態になるかも知れません。」(高野倉弁護士)
自分のコンピューターを友に託す、それ自体には法的な問題はありません。しかし、後のトラブルを避けるためには相応の準備が必要なのです。