2019年3月10日 20:56
投資信託の分配金の仕組みを解説。受取と再投資、どちらを選ぶのが得?
文字通り、毎月、分配金(普通・特別)が受け取れる種類のものです。前述の双曲割引がありますので、多くの人はこのタイプが魅力的に思えます。
しかし、ここまで見てきましたように、複利効果がうまく発揮できません。
ニワトリで例えると、ニワトリが少なくなるので増えにくい、ということです。
金融庁の方からも、以下のように情報を発信しています。
分配金を出している投資信託の場合、元本の払戻し(特別分配金の支払い)や運用成果の悪化により基準価額が下がると、分配金利回りが上昇することになる。
このように、分配金利回りランキングの上位は、必ずしも運用成果の良い投資信託とは限らない。
毎月分配型投資信託は、分配頻度の少ない投資信託よりも、信託報酬が高くなる場合があるほか、毎月分配型投資信託を再投資した場合、分配金にかかる税金の分、複利効果が悪くなる。
出典:金融庁 平成27事務年度金融レポート
投資信託の分配金の仕組み:まとめ
- 投資信託の分配金には、普通分配金と特別分配金の2種類がある
- じつは特別分配金はもらうだけ損になりやすい
- 受取と再投資、選ぶなら理論上は再投資の方が合理的
今回は、投資信託の分配金の仕組み・受け取り・再投資などについて見てみました。