2019年9月13日 20:52
年収と手取り金額の関係をFPが解説!税金・保険の種類&計算方法まとめ
税金計算では同僚とも違いが発生する?
収入から給与所得控除額を差し引いた金額が「給与所得」になるのですが、実はまだ、ここから「個別事情による経費」を差し引きます。個別事情による経費も差し引いた残額を「課税総所得金額」といい、この金額に税率をかけて算出したものが「所得税」です。
この個別事情による経費のことを「所得控除」と言います。所得控除とは合計14種類あり、主なものとしては以下の通りです。
- 基礎控除:38万円(誰でも差し引ける)
- 扶養控除:38万円~63万円(16歳以上~70歳未満の扶養親族がいる場合)
- 配偶者控除:1~48万円(配偶者がいる場合)
- 医療費控除:10~200万円(医療費を支払っている場合)
- 生命保険料控除:最高12万円(一定の生命保険に加入している場合)
所得控除を差し引けるほどに最終的な税金額も下がるものの、差し引けるかどうかは本当にバラバラと言えます。このため税金計算においては、たとえ年収が同じ同僚とも違いが発生するのが基本です。
税引き前金額が確定したら税率をかけるだけ
税引き前金額のことを課税総所得金額といい、この金額が確定したあとは税率をかけます。日本では「超過累進税率」