2019年9月15日 20:00
年金の繰り下げは得なのか?受取を遅らせるメリット・デメリットをFPが解説!
年金を繰り下げするメリットとデメリット
これまでの解説や比較検証を基に、年金を繰り下げするメリットとデメリットをまとめます。
年金を繰り下げするメリット
年金を繰り下げするメリットは、本来もらえるはずの年金が多くなるところにあります。
前項の比較検証は、国民年金(老齢基礎年金)のみの場合で簡易的なものとなりますが、仮に厚生年金から支給される老齢厚生年金のことも考慮しますと、年金を繰り下げすることによる年金額の増加は、さらに大きなものになります。
また、繰り下げした際の増額率は一生変わらないため、長生きするほどその効果が大きくなります。
年金を繰り下げするデメリット
年金を繰り下げするデメリットは、仮に早くに死亡をしてしまった場合、もらえるはずであった老齢年金を受け取ることができないため、結果としてロスが生じてしまう懸念があります。
このほか、国民年金の振替加算や厚生年金の加給年金など、ざっくり言ってしまうと、一定条件を満たすことで保障されるその他の年金が支給されないデメリットが生じる点も挙げられます。
毎年、税金を納めなければならない懸念が生じる
年金の繰り下げを行いますと年金収入が多くなりますが、1月1日から12月31日までの1年間で受け取った老齢基礎年金(国民年金)