2020年1月5日 14:00
住民税と所得税の違いをFPが徹底解説!働く人が知っておきたい基礎知識
税額控除を利用した場合
ここでは税額控除を利用したケースで試算してみます。税額控除について解説しておきます。
税額控除とは、所得税、住民税の課税額が算出された後に、その金額から更に控除を受けられる制度。所得控除とは異なり、計算の最終段階で控除される事になります。主な控除は住宅ローン控除があります。
では先程の家族構成は変えず、年収、住宅ローンがあるという事で次のケースで試算してみます。
- (夫)会社員:41歳、年収450万円、他収入無し、住宅ローン控除有
- (妻)パート:39歳、年収100万円、他収入無
- (子)小学校3年生、小学校1年生
- (条件)生命保険料控除、配偶者控除、住宅ローン控除残高2,000万円としてみます。
上記の条件で試算の結果住民税は65,000円、所得税は非課税となりました。
先程事例①でご紹介したケースと比較すると、住民税では98,514円節税されており、所得税に至っては81,757円が節税された事になります。
このケースで考えた場合、住宅ローン控除がかなり大きく作用している事がよく分かります。
事例②の条件で住宅ローンがある場合は?
では先程の事例②に住宅ローンを組み込んだ場合どうなるでしょう?年収が800万円になっています。