2020年1月8日 14:00
返還不要!《給付型奨学金》の仕組み・対象者・デメリットをFPが徹底解説
借りられる金額は先述のとおり低水準であるため、給付型奨学金だけでは不足することが多いです。返還を求められるケースとしては、卒業延期、単位不足、学校処分(除籍、退学、停学)を受けた時などが挙げられます。
返還が不要だと思って借りたのに返還を要求されると、金策に苦しむことになり得ます。このようなことにならないよう気を付けましょう。
そもそも奨学金を利用している人は多いの?
最初に奨学金の種類を紹介しましたが、そもそも奨学金を利用している人は多いのでしょうか?実は奨学金利用者は年々増加し、数多くの学生が利用しています。奨学金利用者の実態として以下を見て行きましょう。
- 奨学金利用者は増えている
- 受給者増加の理由
- 返せない人もいる
奨学金利用者は増えている
日本学生支援機構のIR情報(平成31年3月)によると、奨学金利用者の数は右肩上がりに増加しています。たとえば、平成19年度に3.3人に1人(29.9%)だった大学・短大での奨学金利用は年々増え続け、平成29年に2.7人に1人(37.5%)と1.3倍になっています。
専修学校専門課程に至っては、平成19年度に4.3人に1人(23.4%)だったのが、平成29年に2.4人に1人(41.3%)