2020年1月29日 20:00
【金融の専門家が解説】外貨預金のリスクとは?初心者が損しないために知っておきたい基礎知識
具体例を考えてみましょう。
たとえば、100万円を米ドルで預けたとします。預ける時の為替レートが「1ドル=100円」であれば、外貨預金の残高は1万ドルになります。
為替レートが変動し、「1ドル=120円」の円安になったとします。1万ドルの外貨預金を解約して日本円に戻すと、120万円が手元に残ります。この時の為替差益は20万円と大きな利益になりました。
しかし逆のケースも考えられます。100万円預けた時の為替レートが「1ドル=100円」だったのに、それが「1ドル=80円」の円高になると、日本円に換算した場合は80万円まで目減りしてしまうのです。
その場合、再び円安に動くのを待って外貨預金に預けたままにしておくか、それ以上の損失を避けるため早めに解約するしかありません。
手数料がかかる
国内の円預金と外貨預金のもう一つの大きな違いは、円と外貨を交換するための手数料(為替手数料)がかかることです。円預金から外貨通貨に預ける時は「TTS(対顧客電信売相場)」、引き出す時は「TTB(対顧客電信買相場)」と呼ばれるレートが適用されます。
これは為替手数料込みの為替レートと考えることができます。