2020年3月9日 14:00
がん保険の一時金(診断給付金)は必要?金額の目安&使い道をFPが解説
「抗がん剤治療」「放射線治療」はがんの3大治療と呼ばれています。放射線治療は通院による治療が主で、抗がん剤治療も通院による治療が急激に増えています。
さらに、手術についても鏡視下手術など身体へのダメージが少ないものは入院なしで受けられることがあります。
厚生労働省の「患者調査」によると、悪性新生物の平均入院日数は2002年では35.7日ありましたが、2017年には17.1日と15年間で約半分に短期化しています。
診断給付金の必要性
上記の諸事情を踏まえて、がん診断給付金の必要性の有無を考えていきたいと思います。
日本において販売されていた古いがん保険の中で、一時金がなく、入院給付金が主な保障の商品がありました。現在のように外来だけで治療をする場合もあるとしたら、この保険は全く役に立たないことになります。
診断給付金であれば、治療費やそれ以外の経済的リスクを広範囲でカバーすることができます。
今日の日本の医療事情において診断給付金は、最も有効かつ必要性があると言えるでしょう。
がん治療の平均的な費用と診断給付金の目安
がんの治療費はどのくらい?
がんにかかるお金にどんなものがあるか
- 血液検査やレントゲンなどの検査費用
- 外来での診察費
- 手術費用
- 薬代
- 入院費用
- 通院のための交通費
- 診断書代
- 入院時の日用品などの雑費
- 差額ベッド代
- 食事代
実際のところ、いくらくらいかかる?
がん政策情報センターによる「がん患者意識調査2010年」