2020年7月25日 14:00
老後資金はいくら必要?世帯別の必要額&今から始められる貯蓄法をFPが解説!
下流老人が増えるわけ
最近下流老人が増えているという報道を時々耳にします。下流老人とは生活水準が低い老人のことで、悠々自適とはほど遠い老後を送っている人たちのことをいいます。
下流老人と聞くと、現役時代もあまり高給取りではなかったのではないか、と思うかもしれませんが、実は下流老人の多くは年収800万円以上稼いでいた一流サラリーマンだったケースも多いのです。
では、なぜそんな人まで下流老人になってしまうのでしょうか。
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下流老人の実例
私が実際に聞いた実例についてお話ししたいと思います。現役時代は年収1,000万円という高給取りだったXさんが定年退職された後の話です。結論からいうと、この方は最終的に自己破産のスレスレまで行ったのですが、その原因がなんだったのかについて探ってみましょう。
高額の退職金が出たのに
一流企業に勤務していたXさんは、定年退職する際に2,000万円ほどの退職金が支給されました。
これだけでもかなり高額ですが、そのほかにも現役時代の預金として500万円を蓄えていたそうです。
一見すると老後の好スタートを切っているように見えるかもしれませんが、Xさんは退職金と預金の一部を使い、老後の住まいとして都心部のタワーマンションを購入したのです。