2021年3月3日 22:34
カネと欲にまみれたセレブの末路! 実在の富豪夫妻がモデルのブラック・エンターテインメント
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モンティ・パイソンを生んだイギリスらしいブラックエンタテインメント
カネと欲にまみれたセレブの裏側をむき出しにする映画『グリード ファストファッション帝国の真実』が6月に全国公開されることが決まった。
・倫理も道徳も踏みにじる首相夫妻…階級意識や差別への無神経がショッキングな政治ドラマ
本作は、「グリード=強欲」のタイトルの通り、欲がすべてのファッションブランドのオーナーとその妻の生き様を、イギリスらしい痛烈な風刺とウィットに富んだジョークで綴るブラックエンターテインメントだ。
監督は、『イン・ディス・ワールド』(02年)や『グアンタナモ、僕達の見た真実』(06年)で国際問題を取り上げ、それぞれベルリン国際映画祭で金熊賞、銀熊賞を受賞したマイケル・ウィンターボトム。今回は、ユーモアを織り交ぜながら、経済第一主義の現代社会を題材に、資本主義のタブーを描く。
世界中の有名ブランドがサスティナビリティ(持続可能性)を標榜してイメージアップを図る傍ら、グローバル化と資本主義の変容によって、一見華やかなファッション業界を担っているのは誰なのか? ウィンターボトム監督は、「例えばスリランカの縫製工場で働く女性たちや、イギリスのファストファッション業界の企業買収などを、架空の人物を通して見ることができるのがこの作品の良さだ」
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