くらし情報『銃乱射事件を恐れ上映しない映画館も。格差や不寛容の現実映し出す問題作』

2019年10月4日 20:14

銃乱射事件を恐れ上映しない映画館も。格差や不寛容の現実映し出す問題作

フェニックスは『オズの魔法使』(1939)の案山子役で知られるレイ・ボルジャーのパフォーマンスを参考にしたと明かしているが、完ぺきな身体表現がジョーカー=アーサーというキャラクターを見せるうえで果たす役割は大きい。

監督は『ハングオーバー!』シリーズで知られるトッド・フィリップス。はちゃめちゃなコメディを得意とする一方で、『オール・ザ・キングスメン』(2006)の製作総指揮、イラク戦争中に起きた詐欺事件の実話を映画化した『ウォードッグス』(16)などを手がけている。フィリップスの主人公への感情移入があまりにも強く、観客が引いてしまうスレスレのレベルだが、フェニックスの熱演も相まって、観客をアーサーの心の中に入った気にさせる。アーサーの言い分だけを聞いて、どんどん共感を深め、悲しみや怒りを共にどんどん募らせていく。と、不意に現実が見えてくる。世間から負け犬と見なされる人間が、自己憐憫に酔うことさえできなくなった時、何が起こるのか。ジョーカーになりたいとは誰も思わないだろう。でも、なってしまうかもしれない。そんな怖さを覚えさせる。

映画は今週末に日米で同時公開されるが、アメリカの一部劇場ではコスプレ入場の禁止、また2012年に『ダークナイト ライジング』上映中に銃乱射事件が起きたコロラド州オーロラの映画館では『ジョーカー』の上映をしないと決定した。

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