くらし情報『愛するよりも愛されることが得意な人間が、誰かを愛する時に起きることとは?』

2019年11月1日 10:00

愛するよりも愛されることが得意な人間が、誰かを愛する時に起きることとは?

平野啓一郎の原作には「たった三度出会った人が、誰よりも深く愛した人だった」という惹句がつけられている。愛するよりも愛されることが得意な人間が、誰かを愛するとこうなるのかもしれない。恋の始まりはお互いが幸せな誤解を共有しているような状態で、相手をより知って理解しようとするのが愛だと個人的に思っている。蒔野も洋子も、瞬時に惹かれ合ったものの、実際はお互いのよそゆきの顔しか知らずにいる。心を許して日常の素をさらけ出す以前の段階で美しい出来事のままにしてある、大人になってからの純愛はどう展開していくのか。東京、パリ、ニューヨークの街を背景に、美しく、そして不器用な男女の恋愛が切なく描かれる。(文:冨永由紀/映画ライター)

『マチネの終わりに』は11月1日より公開中。

冨永由紀(とみなが・ゆき)
幼少期を東京とパリで過ごし、日本の大学卒業後はパリに留学。毎日映画を見て過ごす。帰国後、映画雑誌編集部を経てフリーに。雑誌「婦人画報」「FLIX」、Web媒体などでレビュー、インタビューを執筆。好きな映画や俳優がしょっちゅう変わる浮気性。

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