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江角マキコ、清水富美加に堀北真希…。芸能人の引退が続いている背景には、メディアから追われることに嫌気が差してしまったためと、労働条件が悪過ぎるという理由が目立つ。
かねてより、俳優の小栗旬が「俳優やタレントの労働組合を作るべき」と主張し、それをサポートするかのように“日曜昼のご意見番”の松本人志もその考えに賛同した。
「現在の芸能人の労働組合立ち上げという言動や行動から見えてくるのは、既存の大手芸能事務所の論理、つまり一方的にスケジュールを管理したり、出演料を決められるシステムは瓦解していくということです。今後は、タレントのフリーランス化が加速していくと思われます」(芸能関係者)
これを是認するように、『芸能人はなぜ干されるのか? 芸能界独占禁止法違反』(鹿砦社)の著者である星野陽平氏は言う。
■ アメリカにはすでに俳優の労働組合がある
「芸能人が労働組合を作る気運は整い始めていると思います。アメリカでは、1913年に設立された演劇俳優の労働組合のである『ACTOR’S EQUITY ASSOCIATION(通称AEA=俳優協会)』に、4万9000人の俳優とステージマネジャーが加入しています。
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