2017年8月17日 19:00
「神の左」山中慎介TKO負けもメキシコでネリにリベンジの可能性

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8月15日にWBC世界バンタム級王者の山中慎介が同級1位ルイス・ネリ(メキシコ)に4ラウンド2分29秒TKO負けを喫し、13度目の防衛に失敗した。2011年11月から保持してきたタイトルを失い、具志堅用高の持つ世界王座13連続防衛の日本記録に並ぶことはできなかった。
「山中は、左利きのボクシング選手が参考にするスタイルでこれまで防衛を重ねてきただけに、ボクサーに与えたショックは大きい。山中が繰り出すパンチは、全国のジムでVTRを教科書として使っているほどで、今後は、山中のパンチを基準に、左利きのボクサーの攻撃は組み立てられるといわれるほど完成されています」(スポーツライター)
序盤から山中の右ジャブが冴えを見せたものの、フィニッシュパンチとして讃えられた“神の左”は不発に終わった。4ラウンドに、ネリの左右のフック、ストレートでロープ際に追い詰められ、連打を浴び続けたところで陣営がタオルを投げ入れた。山中はプロ30戦目で初黒星を喫し、リング上で悔し涙を流した。進退については明言しなかった。
「山中は、脚を動かしてパンチを出すスタイルを基本としていますが、この試合ではその脚力を使わず、“立ったまま”ストレートを繰り出しているように見えました。
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