くらし情報『今はあり得ない?北朝鮮で開催した「アメリカとの文化交流行事」』

2017年8月29日 16:00

今はあり得ない?北朝鮮で開催した「アメリカとの文化交流行事」

(C)Attila JANDI / Shutterstock

人民大学習堂(平壌)(C)Shutterstock

2008年2月26日に、アメリカの名門オーケストラ『ニューヨーク・フィルハーモニック』(NYP)が北朝鮮の平壌で初めてコンサートを開いた。このコンサートのスポンサーは著名な日本人女性という意外な背景もあり、話題になった。

場所は平壌の東平壌大劇場で、指揮はNYPのロリン・マゼール音楽監督。米朝両国国歌のあと、ドボルザークの交響曲第9番『新世界より』やガーシュインの交響詩『パリのアメリカ人』など数曲が演奏され、最後には朝鮮民謡『アリラン』も奏でられた。

現在の米朝関係からは考えられないことだ。

約1500人収容の同劇場は満席で、文化芸術交流関係者や音楽学生、平壌の一般市民も招かれた。ただしチケット販売などは行われず、参加できたのは招待客だけだった。

マゼール監督は英語で演奏曲などを説明し、北朝鮮の女性司会者が通訳したが、時折、朝鮮語を使ってあいさつすると観客席からは笑みがこぼれた。アメリカ国歌の演奏の際には会場から拍手が沸き起こるなど、友好ムードが漂った。ただし、金正日総書記(当時)は姿を見せなかった。

■ 米中国交正常化と同じ効果を期待したが…

公演費用の2000~3000万円を出したのは、イタリアのヴェネツィアに在住する富豪のチェスキーナ・永江洋子さんだった。

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