くらし情報『獣医師よりも不足している「法医学者」』

2017年11月26日 16:00

獣医師よりも不足している「法医学者」

Elnur / PIXTA(ピクスタ)

画像はイメージです Elnur / PIXTA(ピクスタ)

連続不審死の容疑で死刑判決が確定した木嶋佳苗被告や上田美由紀被告も、犯行が明るみに出るまで、何人もの男性が“自殺”や“事故死”で処理されてきた。遺族にはやりきれない話だが、他殺の可能性がありながら自殺や無理心中として警察に処理されることは珍しくないという。

警察庁の統計(2013年度)によると、警察に届け出された死体16万9047体(事故や震災死除く)のうち、犯罪死体は514体で、犯罪に巻き込まれた可能性がある変死体は2万339体だった。しかし、司法解剖された死体は8356体にとどまる。怪しくても、すべて解剖できないのが現実だ。

まず不審死を診る専門検視官(特別なトレーニングを受けた警察官)による検視は1割強にすぎない。多くは慣れない現場の警察官が“検視”をし、地元の開業医が“検死”をしている。

このように不確実な検案で“病死”と判断された異状死体は解剖されない。後日、問題が浮上した『パロマ湯沸器死亡事故』や『時津風部屋力士暴行死事件』のような、臨床医や警察官が見抜けない事件が多数埋もれている可能性が高いのだ。

■ 試算では現在の8倍の法医学者が必要

「日本では毎年120万人くらい亡くなっていますが、少なくとも100人程度の他殺は事故や自殺として処理されていると考えられます。

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