くらし情報『2017年によく耳にした「リベラル」とは?』

2017年12月31日 19:30

2017年によく耳にした「リベラル」とは?

田中允堂 / PIXTA(ピクスタ)

田中允堂 / PIXTA(ピクスタ)

2017年によく耳にした“リベラル”という言葉。

日本には、戦前からリベラルの太い流れがある。戦争と軍部独裁に反対したジャーナリストの石橋湛山(のちの首相)や、衆議院で反軍演説をした斎藤隆夫らだ。その伝統は憲法9条に受け継がれ、戦後民主主義の大きな柱となった。

もうひとつリベラルの大きな特徴は、20世紀のアメリカの民主党進歩派のように、あらゆる人が差別なく人間らしく生きる権利を保障することだ。そして公平な分配のために政府は積極的な施策をとること。国家主義ではなく個人の尊厳や社会の多様性を大事にするとうのがリベラルの定義だ。

「オックスフォード大学の一番権威がある英語辞書によると、リベラルの定義は、1.相手の意見に寛容であること。2.違った意見に対して寛容であることです。ということは、日本のリベラルと称している政治家や評論家、知識人は全員アウトということになります。端的な例を挙げると、マルクス主義を掲げている共産党がリベラルという見方はあり得ません。マルクス主義は多様性を認めない一党独裁を党紀に掲げているからです」(国際ジャーナリスト)

■ 左翼がリベラルという呼び名を使い出した

本来“自由主義”を意味するリベラルという言葉が、政治の派閥を表す意味で使われるようになり、いつの間にか誰も正確な意味が理解できなくなっている。

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