くらし情報『江戸時代からあった言葉「バカチョン」が差別用語になった経緯』

2018年2月2日 19:00

江戸時代からあった言葉「バカチョン」が差別用語になった経緯

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全自動コンパクトカメラのことを“バカチョンカメラ”と呼んだのは、1980年代までで、その後は差別用語として分類され、現在は放送禁止用語になっている。

三省堂の『大辞林』によると『チョン』は、句読点など以外に《事件はあっけなくチョン(終わり)になった》や《人員整理でチョン(クビ)だよ》とある。また“バカだのチョンだの”という表現は、明治3年に出版された仮名垣魯文の小説『西洋道中膝栗毛』にも出てくる。つまり江戸時代から、人間が一人前でない状態を示す言葉として使われていた。

ところが“チョンコ”や“チョン”という言葉が朝鮮人を指す蔑称としても使われるようになった。そこで“バカでもチョンでも”といった事例や“バカチョンカメラ”は民族差別として捉えられ、抗議されるケースが増えたことで、多くのメディアが使用を自粛した。

新聞記事や放送原稿を校閲する際に用いられる共同通信社発行の『記者ハンドブック(第13版)』には、読者に不快感を与える言葉として『バカチョンカメラ』を『簡易カメラ』、『軽量カメラ』と言い換える(書き換える)ようにと用例されている。

差別用語に関する専門書『私家版差別語辞典』(上原善弘著)

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