くらし情報『スポーツ中継サービス「DAZN」加入者大幅増の裏事情』

スポーツ中継サービス「DAZN」加入者大幅増の裏事情

2018年3月27日 10:31
 

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(C)Vadim Georgiev / Shutterstock

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NTTドコモのストリーミングサービス『DAZN for docomo』の会員数が100万人を突破したと発表した。2017年2月のサービス開始から、約1年1カ月で大台を突破したことになり、その堅調ぶりをアピールしている。

DAZNはスポーツ専門の動画配信サービスで、2017年からJリーグの中継権を独占したことで話題になった。だが、サービス開始当初はタイムラグが大きいことや、動画がカクカクすること、画質がすぐに悪くなって中継が止まってしまう、予定されていた試合が直前になって配信されないなど、多くの問題が発生し、加入者数が伸び悩んでいた。しかしその後、運営会社のパフォームがNTTドコモとの業務提携を発表。ドコモユーザーであれば月額1750円(税抜)が980円(税抜)になることが加入者の増加を後押しし、画質と動画再生の安定性が向上したため、ドコモユーザーだけで100万人に達した。

「パフォームはドコモと契約料をレベニューシェア(利益分配)しているので、ドコモユーザーの支払った980円すべてが売上になるわけではありません。ですが、ドコモを経由して加入者数が増加したわけですから、提携は成功といえるでしょう。ストリーミング視聴の難点はパケット通信料がかさむことです。自宅でWi-Fi経由なら問題ないのですが、外出先の視聴の場合は通信量があっという間に増えてしまいます。今後、仮にドコモがDAZNのデータ通信量を無料にするキャンペーンなどを展開したら、契約者はさらに増加するでしょう」(ITジャーナリスト)

■ Jリーグ中継権を奪われたスカパーは…

一方、DAZNの躍進で業績が伸び悩んでいるのが『スカパー!』だ。同社が3月20日に発表した業績予想によると、2018年3月期本決算の経常損益は前回予想から下方修正され、35.7%減益の160億円になる見通しだ。

「スカパーは累計加入件数の減少や、Jリーグ放映権喪失などが影響して純利益は減少傾向にあります。しかし、プロ野球中継を大画面で遅延なく見たいという、特に中高年層からは根強い支持もあります。今後は、スマホやタブレットで気軽に観戦できればいいという若年層と自然に棲み分けされていくでしょう」(同・ジャーナリスト)
DAZNは2018年のプロ野球放送に関して、昨年までの2球団から11球団へ放映権を拡大することに成功している。唯一配信されないのは読売ジャイアンツの主催試合で、これは日本テレビが運営する『日テレG+』や『ジャイアンツLIVESTOCKストリーム』が独占配信しているためだ。

かつてプロ野球といえば巨人という時代もあったが、いまや遠い昔の話。DAZNという黒船の到来で、視聴にも制限が加わるとなれば、さらなる巨人離れが加速する可能性は大きいだろう。

今後はスマホでスポーツ観戦が当たり前という時代になっていくのかもしれない。

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