くらし情報『あまりに猟奇的すぎた昭和の少年漫画雑誌の「医学記事」』

あまりに猟奇的すぎた昭和の少年漫画雑誌の「医学記事」

2018年3月31日 16:00
 

【注意】この記事には一部ショッキングな表現が含まれています。

現在、上野の国立科学博物館で特別展『人体―神秘への挑戦―』が開催中だ(6月17日まで)。リアルな解剖図譜や精巧な人体模型など、グロテスクな展示が評判を呼び、連日盛況だという。

人体の博覧会といえば、明治後半から昭和40年ごろにかけて日本各地で開催されていた『万国衛生博覧会』がある。これは人体模型、内蔵、病原体、胎児、畸型などの標本を展示した博覧会であった。

あまりに猟奇的すぎた昭和の少年漫画雑誌の「医学記事」

『別冊太陽 乱歩の時代』平凡社/1995年より

建前は“衛生思想啓蒙のための展覧会”だが、猟奇的なものへの欲望を満たす一種の見世物だった。

■ 少年漫画でも外科手術の風景が

さて、1969年の少年漫画雑誌のグラビア記事をご覧いただきたい。こちらは何と、心臓の外科手術の様子を紹介したカラーグラビアなのだ。

あまりに猟奇的すぎた昭和の少年漫画雑誌の「医学記事」


あまりに猟奇的すぎた昭和の少年漫画雑誌の「医学記事」

『週刊少年サンデー』小学館/1969年2月23日号より

とても少年漫画雑誌のページとは思えないグロテスクさ。成人向けの雑誌でもここまでハードな内容はそうないだろう。しかも、その翌週の号では脳外科手術の様子を紹介しているのだ。

あまりに猟奇的すぎた昭和の少年漫画雑誌の「医学記事」


このころの少年マンガ雑誌には猟奇的なグラビア記事が頻出した。それは怪獣や妖怪のブームが終わってしまったため、子供たちの猟奇的なものへの欲望を満たす代わりのものとして機能していたのかもしれない。政治運動、大阪万博開催、公害問題などで社会は激しく揺れ動き、子供たちの心の闇も増大していた時代でもあった。

時は移り、現代はどうか――。相変わらずの政治問題、拡大する格差社会、オリンピック開催による自然破壊など、激しく揺れ動く日常の中、果たして子供たちの心の闇を照らすものはあるだろうか。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
子どもの教育アンケート
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
instagram
instagram
twitter
twitter
ピックアップ
上へ戻る

Copyright © 1997-2018 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.