
Akishima / PIXTA(ピクスタ)
3月23日から春の選抜高等学校野球大会が始まっている。今年は第90回を迎えた記念大会のため、例年より4校多い36校が参加して甲子園球場で熱戦が繰り広げられている。
「センバツ大会の出場校のうち、『21世紀枠』という特別出場枠の3校は、原則として公立高校から選ばれます。そうした決まりがあるわけではありませんが、2001年に創設されて以降の18年間に選ばれた48校のうち、私立は土佐高(高知)のみでした。今年の代表である由利工(秋田)や膳所高(滋賀)、伊万里高(佐賀)はすべて県立高校です」(野球ライター)
21世紀枠の3校を除く33校のうち、公立高校は、富山商(富山)、静岡高(静岡)、彦根東高(滋賀)、乙訓高(京都府立)、東筑高(福岡)、富島高(宮崎)の6校のみで、乙訓高以外は県立高校だ。その他の27校はすべて私立高校だから、一般枠の81%は私立校が占め、21世紀枠を含めた全出場校でも75%は私立校が占有している。甲子園に出場するのは完全に私立が優位だ。
「実は私立が優位になったのは、平成に入ってからなのです。それまでは銚子商(千葉)、横浜商(神奈川)
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