2018年10月2日 10:31
『新潮45』LGBT大炎上と「マレーシア同性愛公開杖打ち刑」の共通点

(C)Galina Kovalenko / Shutterstock
同性愛などLGBT(セクシュアル・マイノリティー=性的少数者)に対する理解は、保守性の強い発展途上国ではまだまだ低い。
今年4月、マレーシア東部のトレンガヌ州で、広場に停めた車内で性行為をしようとしていた22歳と32歳のマレーシア人の女性イスラム教徒が、宗教警察に見つかり逮捕された。
「イスラム教の『シャリア法』にもとづく宗教裁判所による処罰は“杖打ち刑”と罰金3300リンギット(約9万円)で、2人は8月にイスラム法違反での有罪を認め、去る9月3日、公開の場で杖で6回打たれる刑を受けました。地元紙によると、100人以上が見物したそうです。同州で同性愛を理由に有罪となるのは今回が初めてで、公開杖打ち刑が行われるのも初めてでした」(シンガポール在住の日本人ジャーナリスト)
イスラム法による杖打ち刑は、世俗の刑法(同性愛行為を違法と定めている)にもとづく杖打ち刑とは異なり、拷問したり傷つけたりすることを目的としていない。あくまで「社会への戒め」として公開の場で行われる。
■ はなから炎上目的?
しかし今、世界の趨勢はLGBTに対する人権擁護に大きく傾いているはずだ。
…