
年齢を重ねるうちに、自然と「成功は善」「失敗が悪」という考え方が身についてしまい、失敗を避けるように行動してしまいます。でも、実は「失敗が悪」とは限らないのかもしれません。
臨済宗住職の平井正修さんの著書『花のように、生きる。』(幻冬舎)を読んで、そのことに気づかされました。
偶然成功することはあっても、偶然失敗はしない
人はつい「成功は善で失敗が悪」と考えがちですが、そこに善悪の区別はないと言います。そして「失敗」のほうには、法則性があるのだそう。
偶然に成功することはあっても、失敗にそれはない。失敗したからには、必ず、どこかに原因があるのです。だから、失敗したときこそ、真摯にそれを受け止め、向き合っていかなければいけません。
(『花のように、生きる。』p174より引用)
失敗すると、「恥ずかしい」とか「隠したい」という気持ちが先に立ってしまい、きちんと向き合わずにすませてしまいがちですが、まずはその気持ちを切り替える必要がありそうです。
そして失敗には、必ず原因がある、ということであれば、それをきちんと分析できれば、必ず学ぶことがある、とも考えられます。
大きな学びがあるのは、成功より失敗のほう
さらに本書にはオスカー・ワイルドの言葉も引用されていました。
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